ペットの車酔いについて

ペットの車酔いについて
 
 
今回はペットの車酔いについてご紹介したいと思います。
ペットの車酔いの原因は人とほぼ同じで、耳の奥にある平衡感覚やバランスを整えるための「三半規管」が車の揺れで刺激されて、車酔いが起こります。
 
軽度の車酔いの場合、
・大量のヨダレが出る
・鼻水が出る
・落ち着きがなくなる
・頻繁にあくびをする
などの症状が出ます。
 
重度の車酔いの場合、
・嘔吐
・下痢
などの症状が出ることがあります。
このような症状が出る前には、ヨダレなどの他の症状が出ている場合が多いので、休憩等をとるようにしてください。
車酔いしやすい子は、体調の変化に十分に注意しましょう。
 
車酔いを防ぐための対策として、
①空腹時、満腹時は避ける。
出発前の食事量を普段より減らして、目的地に着いたらゆっくり与えるなどの工夫をしましょう。
②ケージに入れる。
ケージに入れることで体勢が安定しやすく、なおかつ安全です。
膝に乗せられる方もいますが、体が揺れやすいので車酔いしやすくなります。
ペットを膝に乗せて運転することは非常に危険なのでやめましょう!(道路交通法違反になります!)
③こまめに休憩をとる。
長距離移動の場合は、途中で休憩をとりながら車の外に出て気分転換をさせてあげましょう。
(最近はサービスエリア等に簡易のドックランもあるので、活用すると良いかもしれません)
④薬を使う
薬を使う方法もあります。
一度車酔いをした子(特に子犬・子猫)は車に悪いイメージが残ってて、動いてないのに乗っただけで症状が出る子もいます。そういう子には、積極的な薬物療法でイメージ改善をねらうこともあります。
動物病院で相談し、処方してもらいましょう。
 
車酔いをするかしないかは、個体差があります。
体調やその時のストレスの状態によっても、症状が出るか出ないかに違いがあります。車酔いのサインを見逃さずに対処してあげましょう。
 
 
ご不明な点があれば、お気軽に当センターへご相談ください。
 
 
 
博多犬猫医療センター
動物看護師(チーフマネージャー)
濱田 将平