犬のしつけについて。『待て』『wait』『STOP』
犬のトレーニング(しつけ)の中で特に大事なのは、その場でフリーズさせる『待て!』です。
芸ではなく、ご家族の命を守る為に重要なのです。
今回は、『待て』のしつけが重要な理由やトレーニングの仕方をご紹介します。
数あるトレーニングの中でも、『待て』ができるようになると
・犬の困った行動を防ぐことができる。
・いろいろな場所に連れて行った際に、おとなしく待っていてもらうことができる。
・他の犬や他人とトラブルになりそうなときに、制御できる。
・危ないところに行きそうなのを、止めることができる。
・散歩中の拾い食いを、止めることができる。
など犬の行動を飼主様がコントロールできるので、様々なトラブルからご家族を守ることができます。
『待て』のトレーニングの流れ
① おすわり(伏せ)をさせる
② そのままの姿勢で1秒でも動かずにいられたら、『よし』などの合図を出しごほうびを与える。(1日に与えるフードの中から2~3粒とって使うことをお勧めします。)
③ 少しずつ動かないでいられる時間を延ばしていく。アイコンタクトできるような余裕が出てくると、バッチリです。
いきなり長い時間待たせようとすると犬は動いてしまうので、最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていくようにしましょう。
『待て』のトレーニングにおいてキーポイントとなるのは、終わりの合図を教えることです。
『よし』などの「動いてもいいよ」という指示を出してあげることで、犬は「指示があるまで動かないでいる」ことを覚えます。
本当の意味で『待て』ができていれば、問題行動の8割は防ぐことができると言われています。
確実にどんな時でも『待て』と言われたら動かないでいられるように、トレーニングをしていきましょう!
ご不明な点があれば、お気軽に当センターへご相談ください。
博多犬猫医療センター(福岡市博多区千代 動物病院)
動物看護師(チーフマネージャー)
濱田 将平