猫の関節炎

猫の関節炎で最も多く見られるのが、変形性関節症です。その字の通り、関節やその周りの組織が変形することによって、関節の機能に不具合が生じます。
12歳以上の猫の約90%が関節炎を患っているという報告もあります。
 
〜猫の関節炎の症状〜
○ 階段や段差を昇り降りしなくなった。
○ あまり遊ばなくなった。
○ 寝ている時間が増えた。
○ 体を触られるのを嫌がる。
などがあります。
これらの症状を見た時に「もう高齢だから」と様子を見てしまう方が多いとおもわれますが、その「歳をとったせい」という先入観が、猫の関節炎の存在を分かりにくくしています。
表面的に「関節炎」とわかる症状があまりないため、気付いたときにはかなり進行している場合も少なくありません。
軽度の関節炎であれば、日常生活に支障が出る前に対策を取ることができます。
 
〜猫の関節炎の予防〜
適正な体重を維持する事、適度な運動を行う事が予防になります。
 
猫の関節炎は、「加齢によってあまり動かなくなった」と、見逃されてしまっているケースが多いのが特徴です。
シニアになったら、一度、関節のチェックを受けてみてはいかがでしょうか。
 
 
ご不明な点があれば、当センターへお気軽にご相談ください。
 
 
 
博多犬猫医療センター(福岡市博多区千代 動物病院)
動物看護師(チーフマネージャー)
濱田 将平