混合ワクチンを正しく打ちましょう!

ワクチンを正しく打ちましょう!
 
ワクチンとは、病原体を弱毒化または不活化したものです。
これを接種することで、免疫を獲得することができます。
初めてのワクチンのときは、1回目のワクチンの後に約2週間あけて2回目のワクチンを打つ必要があります。最近私たちがうつコロナワクチンと同じように、1回の接種だけでは抗体が上がりきらないことが多いためです。
犬と猫に分けて説明していきましょう。
 
🐶犬の混合ワクチンは、当センターでは5種・6種・10種をご用意しております。お散歩によく行く子やドッグランなど自然のおおいところに行く子は、レプトスピラの予防がしっかりできる10種をお勧めしています。
都会にお住まいで、散歩コースがアスファルトのみの子や散歩に行かない子は、5種や6種で充分です。
狂犬病ワクチンと混合ワクチン、どっちが先がいいのかという質問をよく受けます。狂犬病は法律で定められてる義務ですのでうたないといけませんが、現在の日本にはないため感染しうる病気の予防(混合ワクチン)が優先と考えています。
 
🐱猫の混合ワクチンは、実は世界小動物獣医師会(WASAVA)のワクチネーションガイドラインによりと、初年度(2回)と2年目の適切な時期にワクチンをうった子は抗体を長期に獲得してると考えられ、3年に1度でいいと言われています。
その理由は、猫の抗体は統計的に約3年続くと言われているからです。また猫にワクチンを打つと慢性腎臓病のリスクが上がることや、ワクチン肉腫が出来やすいといったリスクが報告されているため、なるべく注射回数を減らすことが重要なんです。
猫のライフスタイルによって、ワクチンの接種間隔を考えるのが大切です。
一番ベストは抗体検査をした上で、抗体を持っていなければワクチンをうつ、来年まで抗体が続くようであれば打たないという選択です。このように、リスクを減らしながらより良い条件で必要なワクチンの選択・接種を選択してあげることが大事です。
 
 
ぜひ、ご家族のライフスタイルや体の状態と向き合ってベストなワクチン接種プログラムを選択してあげてください!
当センターでも、真剣にその子にあったワクチンプログラムを提案していますので、今までのワクチン接種証明書をご持参のうえ、お気軽に当センターにご来院ください!
 
 
 
博多犬猫医療センター(福岡市博多区千代 動物病院)
動物看護師(研修生)
熊田 恵妃