白内障について

今回は、歳をとると発症することの多い白内障についてご紹介します。

 

 

白内障とは目の水晶体と言われる部分が白く濁って視力が低下する病気です。

症状が進行すると失明してしまう場合もあります。

 

先天性に発症する「先天性白内障」と

他の原因で発生する「後天性白内障」

に分けられます。

後天性の白内障は老齢性、外傷性、糖尿病やクッシング症候群などの疾病が原因で発症することがあります。

 

また、白内障は混濁の程度により

①初期白内障

②未熟白内障

③成熟白内障

④過熱白内障に分けられます。

初期白内障では視力は障害されにくいですが、未熟白内障以上の白内障では視力障害が起きやすいと言われています。

 

症状は

・水晶体の混濁

・視力障害(物にぶつかる、ジャンプができなくなる)

などがあげられます。

 

治療法としては、外科手術が第一です。網膜がきちんと機能してるか検査（ERG検査）して、手術を実施することが重要です。

点眼をすることによって症状の進行を遅らせる場合もありますが、内科で完治を望む治療法はないと言われています。

 

失明をしてもわんちゃんや猫ちゃんは人間より普段と変わらない生活ができると言われています。

もしご家族に目の異変を感じたら、動物病院に受診されることをお勧めします。

 

 

ご不明な点がございましたら、お気軽に当センターまでご相談ください。

 

 

 

博多犬猫医療センター（福岡市博多区千代　動物病院）

動物看護師

上田　果奈

 

 

 

写真

講談社

イラストでみる犬の病気より引用