膿皮症について

今回は、皮膚疾患に多い膿皮症についてご紹介します。
 
膿皮症とは、細菌感染性皮膚病のことです。
 
病気や高齢や幼若などの免疫が弱い子・アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が弱っている子・スキンケア不足の子などで起こりやすいと言われています。
 
症状としては
・環状の脱毛(菌小環)
・皮膚の赤み
・ニキビみたいな嚢胞
・フケのようなもの(膿が吹いているものと言われています)
・皮膚の痒み 
などが挙げられます。
 
治療法としては
・頻回のシャンプー
・抗生剤などの薬物療法
です。
だいたい、3週間以上の治療で完治することが多いです。
 
膿皮症の予防は、定期的なスキンケア(シャンプー等)です!!
皮膚に疾患がなく、健康な子でも3週間に1度はシャンプーをしてあげることが大切だと言われています。
また定期的にブラッシングが、抜け毛を処理し皮膚の通気性を良くするので、大切です。
当センターでは、シャンプー購入時に正しいシャンプーの仕方やブラッシングの仕方がわかるガイドブックをプレゼントしています。ぜひ、ご活用ください。
 
膿皮症が治らない場合は、
抗生剤が効いてない可能性があるので、細菌培養検査や薬剤感受性試験を、
免疫の病気(甲状腺の病気等)がある可能性があるので、全身のスクリーニング検査を
することをお勧めします。
 
 
ご不明な点がございましたら、お気軽に当センターまでご相談ください。
 
 
 
博多犬猫医療センター(福岡市博多区千代 動物病院)
動物看護師
上田 果奈