セミナー報告の猫のフィラリア症について

セミナー報告の猫のフィラリア症について
 
 
8/31(日)に行われた、team HOPE動物看護師向けセミナーに当センタースタッフ全員で参加いたしました!
今回は、新型コロナウイルス感染防止対策の為ウェブでのセミナーとなりました。
今回のセミナーでは、①尿検査・②猫の内部寄生虫と糞便検査 の2つについて勉強しました。
①尿検査は、目的・種類・尿の採取方法など、
②猫の内部寄生虫と糞便検査は、猫のフィラリア症・消化管内寄生虫症についてと虫卵検査法について詳しく解説していただきました!
ベーシックなところからアドバンスまで、幅広く聞けました。
 
セミナーの内容から、今回は「猫のフィラリア(犬糸状虫)症」についてご紹介します。
●猫のフィラリア(犬糸状虫)症について
・通常は少数の成虫感染で、犬と比較して1/5〜1/20です。
・寄生虫の数が少ない為、抗原検査で陰性となる場合があります。
・犬では通常ミクロフィラリアが検出されますが、猫ではほとんど検出されません。
・肺が強い影響を受けます。
・少数の寄生であっても、発症の原因となります。
・感染した猫の一部は、HARD(犬糸状虫随伴呼吸器疾患)の発症が疑われます。
●検査方法について
検査方法は、抗原検査・抗体検査・エコー検査・胸部のレントゲン検査の4つがあります。
しかしながら、猫のフィラリア症の診断には確実な検査方法が存在しない為、複数の検査を繰り返し実施して慎重に診断する必要があります。
●治療について
・治療の目的は症状の緩和治療になります。完治は望めません。
・胸部レントゲン検査で肺病変の存在や、症候が認められる症例はステロイド治療を行います。
・大静脈症候群の場合は、フィラリア(犬糸状虫)の外科的な摘出を試みます。
●予防について
蚊は、マンションであっても入ってきてしまいます。
1番安全で効果的な予防法は、予防薬の投与です!!
●総括
猫のフィラリア症は、突然死などの重篤な病態を引き起こすにもかかわらず、診断や治療法が確立されていない疾患です。
室内飼育猫と室外猫の感染率はほとんど差がないので、室内猫も予防しましょう!
大切な猫ちゃんを守るために、予防はとても大切です!
猫ちゃんのフィラリア症予防薬として、キャットフレンドリークリニックである当センターのおすすめは、『ブロードライン』です!!!
ブロードラインは、ノミ・ダニ・フィラリア・消化管内寄生虫の予防が可能なオールインワン製剤な為に1回ですみ、投薬が苦手な猫にとって優しい予防・治療薬だと考えています。
 
 
ご不明な点がございましたら、お気軽に当センターへご相談ください。
 
 
 
博多犬猫医療センター
トリマー・動物看護師
西 七海