低温やけどについて
ペットの「低温やけど」ご注意を!
冬になって、ペットの防寒対策としてホットカーペットなどの暖房器具を使用する飼い主さんも多いのではないでしょうか?
今回は、暖房器具によるペットの低温やけどについてご紹介します。
低温やけどとは、体温より少し高めの温度(約44~50℃くらい)に同じ部位が長時間接触することで生じるやけどのことを言います。
通常のやけどに比べて治りが遅く、痛みが長期化しやすいです。
また低温やけどは瞬発的な痛みや熱さが無いためすぐに気付かず、症状が進んで重症化してしまうこともあります。
ホットカーペット、湯たんぽなど一見安全に見える防寒グッズですが、使い方を間違えると低温やけどの原因になります。
犬や猫の被毛は体温調節や外部の刺激から体を守る役割があります。
しかしながら被毛があることが、皮膚に熱さが伝わりにくくなってしまい火傷の原因になってしまい、さらに低温やけどになっても飼い主さんが気づかない原因となってしまいます。
ペットを低温やけどから守るためにの対策として、
①ペット用のヒーター・カーペット・湯たんぽなどを使用する場合は直接体が触れないように専用のカバーや毛布などを巻くようにする。
②タイマー機能が付いている場合は使用する。
③ケージなどでヒーターを使用する場合は、必ず逃げ場を作る。
④寝たきりなどの子はこまめに体位変換をする。
などがあげられます。
ペット用の防寒グッズは様々な種類があります。
正しく安全に使用して、寒い冬を快適に過ごしましょう!
ご不明な点あれば、当センターへご相談ください。
博多犬猫医療センター
動物看護師(チーフマネージャー)
濱田 将平