子犬のお散歩デビューの時期について
子犬のお散歩デビューの時期について
小さくて可愛い子犬を家にお迎えしたら、すぐに外に連れて行きたくなりますよね。ですが、いきなり外に行ってはいけません!
お散歩でデビューはタイミングを選び、しっかりと準備をしてから臨みましょう。
今回は、子犬のお散歩デビューのタイミングや、準備としてやっておくべきとこをご紹介します。
① 子犬のお散歩デビューは、ワクチンプログラムが終わってからにしましょう。
子犬には、まだしっかりとした免疫力がありません。そのため、感染症などのリスクを考えると、自分の足で外の地面を歩いたり、不特定多数の犬と接触したりするのは避けた方が無難です。
世界小動物獣医師会が示す「犬と猫のワクチネーションプログラム」では、一般的な子犬の場合は6~8週齢で1回目の接種をし、その後16週齢またはそれ以降までに2~4週間隔で2回目、3回の接種をすることを推奨しています。
生活環境に応じたワクチン選びをしましょう。
(ワクチン接種前であっても、子犬が他の犬と触れ合ったり、自分の足で直接地面に触れたりしなければ大丈夫なので、抱っこしてのお散歩は問題ありません。一緒に外の風景を楽しみつつ、人や他の犬や音の刺激にゆっくりと慣れさせましょう。)
② 首輪やリードに慣れさせる。
まずはおやつを与えながら首輪やリードを見せ、首輪やリードに良いイメージを持たせます。
次に実際に首輪をつけて部屋の中を歩き、犬が自分の足元についてきたら褒めたり、おやつを与えたりすることで、首輪やリードへの抵抗感をなくしていきます。
③ 快適な気候、時間帯を選ぶ。
何事も、第一印象が大切です。
初めてのお散歩デビューで怖い思いやビックリするような経験をしては、お散歩が苦手になってしまいます。
できるだけ飼主様も心の余裕がある、心地の良い穏やかな日を選びましょう。
④ 家の近く、交通量の少ないコースを選ぶ。
飼い主さんにとっては見知った所でも、犬にとっては未知の世界です。まずは玄関や庭、次に家の周りと少しずつ行動範囲を広げましょう。
⑤ 短い時間でOK。
お散歩デビューでは、体を動かす事よりも環境に慣れる事が重要です。
犬が嫌がったら無理強いはせず家に戻る、落ち着いたらもう一度チャレンジしてみる。それを毎日続けるようにして少しずつ慣れさせましょう。
⑥ 誤飲に注意。
好奇心旺盛な子犬は道に落ちているさまざまな物を、まず口に入れて味やにおいを探索したがる傾向にあります。
たばこの吸い殻やプラスチック製の食品梱包材などの誤食は、命の危険につながることがあります。子犬から目を離さないよう注意してください!
他には他の動物の排泄物・落ち葉・昆虫なども、子犬が口にすることがあります。飼い主さんが先に見つけて遠ざけられるよう、散歩中は子犬だけではなく必ず周囲にも気を配るようにしましょう!
子犬にとっても飼い主さんにとっても、お散歩デビューは安心して楽しみたいものです♪
正しいワクチン接種をしっかりと行い、段階を踏んでお散歩デビューをしていきましょう!
ご不明な点があれば、お気軽に当センターへご相談ください。
博多犬猫医療センター(福岡市博多区千代 動物病院)
動物看護師(チーフマネージャー)
濱田 将平