床ずれのケア、老犬・老猫を含む長期預かりについて

ご自宅の子で寝たきりになった時に気をつけたいのが、床ずれです。
床ずれとは長時間同じ体勢でいることにより、体重がかかる部分の血行が悪くなり、皮膚や筋肉が壊死してしまう状態のことをいいます。
 
寝たきりの子は自分で体位変換ができないため、床ずれができやすく、治ったようにみえても再発しやすいです。
 
床ずれになりやすい子(気をつけてもらいたい子)の特徴として、
・病気や高齢で寝たきりの子
・自分で寝返りができない子
・栄養状態が悪く、痩せている子(骨の突起が露骨に分かる子)
・オムツを常にしている子
などがあげられます。
 
床ずれができてしまったら、症状が悪化することを防ぐために早めに病院に連れていきましょう。
家での応急処置は、傷口を清潔に保ち、なるべく患部を圧迫しないことです。
 
前述で述べたように床ずれは再発しやすい為、重要なのは床ずれをつくらないように予防することです。
予防としては
・こまめに体位変換をする
・低反発マットや床ずれ予防用のマットなどを全体に使用してふかふかにしてあげる(現在はドーナツ型のマットは推奨されていません)
・オムツなどをしている子はこまめに取り替えてあげる
などがあげられます。
ご自宅の子が穏やかな生活が過ごせるように、今のうちからケアについて備えておくことをおすすめします。
 
 
当センターでは、「老犬ホーム」や飼主様が病気などの都合による「長期お預かり」も行なっております。
これらのお預かりに関しては一般のホテルと違い、当センターを家として感じてもらうための環境作り、たまにはドックラン遠征などのイベントも必要かと思います。ご家族の状態によって異なりますので、飼主様と数回の面談のうえ預かり方法などを相談させて頂きます。
ご家族に心地の良い生活を望んでおられるが、様々な理由から時間や労力を使えない飼主様もおられるかと思います。
動物のプロとして、精一杯お手伝いさせて頂きます。
 
ご希望・ご質問がざいましら、当センターまでお気軽にご連絡ください。
 
 
 
博多犬猫医療センター(福岡市博多区千代 動物病院)
動物看護師
上田 果奈