犬コロナワクチンについて

犬の混合ワクチン(6種以上)には犬コロナウイルスが含まれています。

「犬の混合ワクチンに含まれるコロナワクチンは、現在人で流行している新型コロナ(COVID-19)も防げるのか?」という質問を多くうけます。
答えは、NOです。犬のコロナワクチンではCOVID-19を予防することはできません。

犬コロナウイルス感染症とは、子犬で下痢などの消化器症状をひき起こす病気です。犬コロナウイルス感染症は、成犬になると免疫力が高くなり、症状が出ない犬がほとんどです。
その為、子犬が沢山いるブリーダー施設やペットショップにいる犬は、犬コロナワクチンをうつ必要があります。
普段の生活で不特定多数の子犬がいる施設に行かない子や繁殖犬でなければコロナウイルスが入っていない5種混合ワクチンで充分です。(ネズミや野生動物が出没する公園やドッグラン施設に行くアクティブな犬は、10種混合ワクチンをおすすめすしています。このことについては、次回ご説明させていただきます。)

犬コロナウイルスは人間に移るか不安に思われる方もいるかもしれません。犬コロナウイルスは人に移ることはないので、安心してください。


9・10月が、5種混合ワクチンがCOVID-19による輸送の遅れから不足しております。その為、犬コロナワクチンを必要としない子(普段は5種)においても、6種混合ワクチンでお願いしております。
金額は、当センターでは5種も6種も同料金ですが、違うワクチンになることでアレルギーをおこす場合もあります。ワクチン接種は、午前中か午後の早い時間にお越しください。


ご不明な点がございましたら、お気軽に当センターにご相談ください。



博多犬猫医療センター(福岡県博多区千代 動物病院)
動物看護師
上田 果奈